㉑ウンゲ演劇集『ふたりぼっちの星』
2024.4
ウンゲ演劇集 ふたりぼっちの星『動く物』『旅の支度』
二人芝居の同時上演に、「ふたりぼっちの星」と名前をつけました。 神保町には川が流れ、老舗の喫茶店といくつものビルが立ち並びます。 春が来た4月、雑多さの中に肩を並べた建物の小さな一室に、「ふたりぼっちの星」が生まれます。 これは、おとなのための童話集です。
『動く物』
檻の中の動物は幸せだろうか。 ムジナとマミは小さな部屋で喧嘩を繰り返しながらも共に暮らしていた。 とある夜、二人が飼っている謎の小動物「ミチヨシ」がケージから脱走し、散らかった部屋のどこかに隠れてしまう。 探すうちに忘れていた色々なものを発見し、過去のことや未来のことが思い起こされる。その先で二人は、ヒトという動物の矛盾と罪に対峙することになる。
生々しさとポエジーとユーモアを演劇的イリュージョンで包んだ成人向け童話。
『旅の支度』
旅の支度こそ旅だった。 母が再婚し、式をハワイでやるらしい。 弟は出発前夜まで連勤が続いたが、ようやく仕事を終え、旅行のはじまりに浮足立つ。 旅行慣れしてない上に母と関係が悪い姉を空港に連れていく為に部屋を尋ねる。 そこには到底運びきれない量の旅行荷物が積まれていた。 姉は弟の指示のもと荷物を減らす作業を始める。 しかし一向に荷物はまとまらず、夜は更けていく。 姉は旅が嫌いだった。
切り離せないものたちと、それでも旅を始める夜間飛行劇。
脚本・演出
本橋龍
劇生(出演)
※劇生とは造語で、創作に関わった人々のことである。大きく役割で分けているが、其々が影響を与え合うことで一つの演劇を生成している。そこには観客も含まれる。
『動く物』:藤家矢麻刀、高澤聡美
『旅の支度』:黒澤多生、豊島晴香
会場
期間:2024年4月18日(木)-21日(日)
会場:PARA神保町 4F
スタッフ
ED曲:松井文『うぶごえ』『トンネル』
アニメーション・宣伝美術:柚木海音
宣伝動画:櫻井潤
制作:中條玲(PARA)