ウンゲの読み合わせ会

ウンゲツィーファ主宰の本橋です。

ウンゲツィーファの戯曲を、参加者を募って読み合わせをする会を行います。

戯曲の楽しみ方として「読み合わせ」は、上演することを除けば一番適していると思っています。

ウンゲの演劇をカラオケみたくカジュアルに演じて楽しんでもらいたいです。

ウンゲを知らない、興味ないって方もフラッとお越しください。

どうぞよろしくお願いします!


次回の日程

2025.6/15(日)、6/19(木)

〇スケジュール

12:30~15:00 ①戯曲『湿ったインテリア』読み合わせ会(所要時間:2時間半 定員:5名)

15:30~18:00 ②戯曲『8hのメビウス』読み合わせ会(所要時間:2時間半 定員:6名)

19:00~21:30 ③戯曲『動く物&旅の支度』読み合わせ会(所要時間:2時間半 定員4名)

※15日の『8hのメビウス』読み合わせ会は申し込み人数が少なかった関係で中止となりました。

 19日のみの開催となります。

〇会場:ムリウイ(世田谷区祖師ヶ谷)https://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/

読み合わせとは?

読み合わせ(よみあわせ)とは、 基本的に役者が台本を声に出して読む稽古のことを指し、作品全体の理解を深めるために行われます。

「台本指定の登場人物の人数+ト書き読み一人」が読み合わせの参加者になります。

参加者の中から配役を決めて、それぞれ自分の役の台詞を読んでいきます。

『湿ったインテリア』読み合わせの様子

〇「ウンゲの読み合わせ会」の概要

①読み合わせしてみたい戯曲と役の希望を選択して申し込みいただきます。申込者の中から選考を行い、参加者を決定します。

②参加者には事前に戯曲のデータを送り、配役をお伝えします。当日までに確認をお願いします。

③当日は集合時間に会場のムリウイに集まります。ドリンクを飲みながら、自己紹介や簡単なアイスブレイクゲームをします。

④読み合わせを行います。作家の本橋がト書き読みを担当します。半分くらいのタイミングで一度ブレイクを挟みます。

⑤読み合わせ終了後、感想会を行います。雑談のような感じで、ラフにおしゃべりします。

〇得られるもの

・気軽にウンゲの作品世界を演じ手として味わえます。

・演劇経験関係なく参加できます。棒読みでも全然OK!

・普段、表に出さない感情を発散できるかもしれません。

・パフォーマンスに対して、他者からの感想、意見を受けることができます。
※感想会は一方的に演技の良し悪しを判断するようなことはありません。基本的に和気藹々とした空気感で行われます。

・様々な参加者の演技を味わうことができます。演技に対する視野を広げることに繋がります。

・参加者同士で交流することができます。

ウンゲ作品を演じてみたい方。俳優を体験してみたい初心者の方。その他興味を持った方も、是非ご参加ください!



〇料金

各回3,000円+ワンドリンク

〇申し込み

〇申し込み締め切り:6/11(水)24:00まで

※申込者の中から選考を行い、参加者を決定します。結果は6/13(金)までにご連絡致します。


※参加人数が定員に満たない場合、プログラムが実施できませんので開催を見送らせて頂く場合がございます。ご了承下さい。
※精算方法は当日現金のみとなります。領収書等必要な場合事前にご連絡頂けると助かります。
※キャンセルされる場合は早めにご連絡頂けると幸いです。

作品紹介

①『湿ったインテリア』12:30~15:00 定員:5名

〈あらすじ〉

「親の泣き顔が幼かった。」

出産を控えた夫婦、チアとジュウタはマンションの一室に内見に訪れた。
案内をする不動産屋のタクはチアの大学時代の恋人だった。
2人は部屋を決めることにした。

半年後、部屋では赤ちゃんがけたたましく泣いている。チアと共に面倒を見ているのはジュウタではなくタクだった。
タクは子供に愛情を持ち切れず、チアとの関係もぎくしゃくしていく。

そんな中、タクの母・タナコが遠方から孫との初対面の為に訪れる。
自分の余生に絶望感を抱いていたタナコにとって孫は希望の光であった。

タナコが赤ちゃんと留守番している時にカキエという婦人が訪ねてくる。
カキエはジュウタの母親だった。

過去と現在、愛と執着、親と子——2LDKの中でドロドロと混ざりあって…

ウンゲが送る昼メロ的ネオ愛憎劇。

▼登場人物

チア   …女性。30代前半。ソラ(赤ちゃん)の母。ジュウタがいなくなったことでタクと子育てをしている。

ジュウタ …男性。30代前半。チアの夫だった。ソラが生まれる前にいなくなってしまう。

タク   …男性。30代前半。不動産屋で働いている。チアとは大学のころ付き合っていた時期がある。ソラの義理の父となる。

タナコ  …女性。50代後半。タクの母親。地方に住んでいて、チアと初孫であるソラとは初対面。

カキエ  …女性。60代前半。ジュウタの母親。チアたちの近くに住んでいて、たまにソラに会いに来ている。ファッションデザイナー。


②『8hのメビウス』15:30~18:00 定員:6名(19日のみ開催)

〈あらすじ〉
コミネは勤めていた「合同会社メビウス」を辞めた。アルバイトのシバタとの諍いが原因だ。
シバタは50歳にして自営業をリタイアし、残りの人生は悠々自適に生きることにしていた。
メビウスのバイトは暇つぶし程度にやっていたので、シバタもメビウスを辞めた。
そして夢だった日本一周の旅を始めることにした。娘と一緒に行きたいが、妻と別居してからずっと嫌われている。
コミネは会社を辞めたことを家族には黙っていたが、元々会話も少ないのでバレる気配はなかった。
仕事に行くふりをしてネットカフェで私人逮捕系YouTuberの動画を見ていた。
メビウスの仕事は、紐状の長い物体を八の字巻きで巻き続ける仕事だ。巻いたものは出荷されて、
ぐちゃぐちゃになって戻ってくる。それをまた巻く。巻き続ける。
生産性もやり甲斐もない労働をやり続けて生きる人々の、世界を俯瞰する余裕もなく、
目の前にあるものを奪い合う蟲毒のような日々と、最果てで見つめる小さな光の物語。

▼登場人物

コミネショウタ …男性。32歳。メビウス社員だったが退職した。
サカヅキ    …男性。30歳。メビウス社員。彼女がいるらしい。
シバタ     …男性。52歳。メビウスアルバイト。妻と離婚している。
サチ      …女性。31歳。コミネと夫婦の関係。二児の母。
ノヅマ     …女性。32歳。ユーチューバー「ワロボロス」として活動。
アスナ     …女性。19歳。シバタの娘。シバタを嫌っている。

※本作品は暴力的、性的なハラスメントを想起させる可能性のある演出やセリフが一部含まれます。ご留意の上、申し込みください。


③『動く物』『旅の支度』19:00~21:30 定員4名

『動く物』

〈あらすじ〉

檻の中の動物は幸せだろうか。
ムジナとマミは小さな部屋で喧嘩を繰り返しながらも共に暮らしていた。
とある夜、二人が飼っている謎の小動物「ミチヨシ」がケージから脱走し、散らかった部屋のどこかに隠れてしまう。
探すうちに忘れていた色々なものを発見し、過去のことや未来のことが思い起こされる。その先で二人は、ヒトという動物の矛盾と罪に対峙することになる。

生々しさとポエジーとユーモアを演劇的イリュージョンで包んだ成人向け童話。

▼登場人物

ムジナ …男性。20代後半。フリーター。一人で動物園に行くのが好き。

マミ  …女性。20代後半。会社員。ペットのミチヨシとおしゃべりするのが日課。

※本作品には、妊娠の中断や中絶に関する描写が含まれております。一部のお客様にとって心理的なご負担となる可能性がございます。ご留意の上、申し込みください。

『旅の支度』

〈あらすじ〉

母が再婚し、式をハワイでやるらしい。
弟は出発前夜まで連勤が続いたが、ようやく仕事を終え、旅行のはじまりに浮足立つ。
旅行慣れしてない上に母と関係が悪い姉を空港に連れていく為に部屋を尋ねる。
そこには到底運びきれない量の旅行荷物が積まれていた。
姉は弟の指示のもと荷物を減らす作業を始める。
しかし一向に荷物はまとまらず、夜は更けていく。
姉は旅が嫌いだった。

切り離せないものたちと、それでも旅を始める夜間飛行劇。

▼登場人物

弟 …男性。30代前半。ミニマリストを目指している。うわべだけの友達が沢山いる。

姉 …女性。30代中盤。ポンコツ。ひきこもりがち。

スタッフ紹介

本橋龍(脚本家、演出家、映画美学校アクターズ・コース講師)

撮影:阿久津百結

1990年生まれ。さいたま市出身。
演劇ユニット「ウンゲツィーファ」主宰。
リアルな日常描写と潜在意識にある幻象を、ひとつの舞台空間で重ね合わせ、
複数のシーンやキャラクターが交錯することで、新たな景色や感情を生み出していく
「撹拌(かくはん)される会話劇」として独自の作風を確立。
執筆戯曲『動く物』が平成29年度北海道戯曲賞にて大賞を受賞。
近年では映画美学校アクターズ・コースの修了公演の脚本演出を担当。


企画:ウンゲツィーファ